今回はぱれっと訪問看護リハビリステーションの管理者として働く木内勇斗さんに管理者から見たぱれっと訪問看護リハビリステーションについてお話して頂きます。
きうち・はやと
管理者/訪問看護を3年経験した後、2020年5月創業時に入職
割合でいうと現場業務が3割、管理業務が7割くらいです。
実際に僕も現場を回りながら、緊急時はスタッフからの報告に対して指示を出すこともあれば、他のスタッフが訪問していたら自身で緊急対応することもあります。
他には新規ご利用者の契約やケアマネジャーとの会議に参加したり、リハビリメインのご利用者でも定期的に看護師が状態を見るために訪問が必要ですので、そのスケジュールを作成したり、毎月作成する報告書・計画書の最終チェックを行っています。
外部ではケアマネジャーとのやり取りが一番多いですね。
新規で依頼を受けた際や、担当のケアマネジャーにご利用者の状態を把握していただけるように、スタッフには定期的に状態報告を行うようにしています。
他にはケアの内容が変わる際は主治医の指示を仰ぐ必要があるので、医師ともやり取りすることは多いです。あとはご家族の在宅生活での意向をヒアリングしながら、介護に疲弊されている方もいらっしゃいますので少しでも気持ちが軽くなるように日ごろから傾聴に努めています。
事務所で行う全体朝礼から始まり、看護チームとリハビリチームにわかれてその日のスケジュール変更やケアで気を付けることなど確認します。
午前は2件ほど訪問したら事務所に戻ってきて記録を作成し、報告事項についてスタッフと共有します。
昼食は人によって事務所で食べたり、家が近いスタッフは自宅で食べたりと各自のスタイルを尊重しています。
午後は3件ほど訪問した後、事務所に戻って記録の入力とスタッフへの情報共有を行い、翌日の訪問に必要な物品の確認と準備をします。
1人1台iPadを支給されていますので、訪問の隙間時間で記録を書き、最後に訪問するお宅の場所によっては、自宅から近ければそのまま直帰することもあるので、事務所に戻らない場合はチームラインで報告するようにしています。
20〜50代と幅広く活躍しております。お互いに思いやりを持ち、協力的なチームです。
役職・年齢問わず、かしこまらず、日常会話をするような感覚でコミュニケーションをしております。私からも「〇〇さん、どうでした?」と話しかけ、アプローチをすることが多いです。スタッフには主体的に考えながら判断できるよう成長してもらいたいので、こちらの意見を話す前に必ず相手の意向を問うようにしています。
内服薬の管理での介入で苦労しました。その方の自尊心が強く、様々な方法を用いた管理方法を本人と一緒に検討しましたが、いずれも受け入れが難しく、2か月ほどで訪問終了となってしまいました。
答えが出なかったからこそ色々な方法を検討できたのでは、ということに気付きました。当時は、そのご利用者様の問題の解決に導くことは叶いませんでしたが、方法や手順を「知らないことは恥ではなく、知ろうとしないことが恥」だということが良く分かり、ポジティブな考え方に変換していこうと思いました。
今では人に聞くのではなく、自分で調べようとする姿勢・努力があるからこそ成長に繋がるものだと強く感じております。
訪問看護では、僕より後に入社したスタッフが不安なことがないか、一人で抱え込まないように自分から声掛けするよう特に意識していました。
当時の肩書は特にありませんでしたが、今思うとリーダー的な立ち位置で動いていましたね。
そういった面を評価いただき、管理者交代のタイミングで新しい管理者に任命していただきました。
訪問以外ではパソコンでの作業が中心です。元々、パソコン作業は好きでしたので、自分に合った仕事を割り当てていただけたことに感謝しております。ワードやエクセルでのマニュアルや表の作成をすることで、スタッフの作業効率アップにも繋がっています。
修正し続けて原型が分からないほどになっているものも中にはあります(笑)。
今は事務員も常駐しているので事務作業は減りましたが、全体にかかわる部分で変更がある際は管理職同士で話し合いの場を設けています。
話し合いで決まったものについては、そのまま実行されるケースがほとんどで、会社方針として現場の意思・判断を尊重してくれています。
業務改善にトライアンドエラーは大切なことだと感じております。
思いやりがあり、同じ価値観を共有できる仲間と出会えたことです。育ってきた環境で価値観の相違があることは仕方ないのですが、それを互いに尊重し理解しあえる仲間に恵まれていると思っています。情報共有のしやすさだけでなく、チームとしてのベクトルが定めやすいこともあり、モチベーションを維持し、高いパフォーマンスを発揮できる環境だと感じています。
訪問看護師による夜勤です。夜間せん妄が強く、急変する可能性がある利用者がおり、夜間も心配だから見守りをして欲しい、と別居の家族から依頼がありました。当初は訪問看護師で夜勤は聞いたことがないため難しいと考えておりましたが、対応スタッフの協力もあり実現に至りました。
結果的に夜勤は2日間しか行いませんでしたが、働き方を考える良い機会となりました。また、それまで何か新しいことに対して、出来ないではなく、どうすれば出来るのか、と柔軟に考えていこうと思うようになりました。
一言でいうと、家族みたいなチームです。家族でも趣味や性格が違ったりしますが、なんとなくこんな方向に進んでいきたいというような共通認識を持っているというか、共通のゴールに向かって、それぞれの良いところを活かし、弱いところは互いに補いながらお互い様精神で歩みを進めていける、そんなチームにしたいです。
看護師という仕事柄、時には緊張感が漂うときもありますが、平時は冗談を言いながらふざけて笑い合って、みんながご利用者様に寄り添って安心してケアができ、訪問看護は面白い、という実感が訪問を通して感じるような環境を提供したいですね。僕自身も経験歴に限らず良い意見は常に取り入れながら意識して働きたいと思います。